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『打ち上げ花火、横から見るか?下から見るか?』をドラマ・原作知らず目線でレビューしてみた。

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どうも、SHOWです。

話題というか、

メディア側が第二の『君の名は。』を意識しまくって、ヒットを狙ってきてるなぁ、

市場側も『君の名は。』的な感動チックな青春アニメを期待してるなぁ、

という雰囲気ありありの『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を、

公開2日目にして、真昼間にイオンシネマにて、+500円の『GOLD CLASS』席でゆずジンジャーソーダを片手にソロ鑑賞してきましたッ!

 

さて、僕が鑑賞する前の段階で既に、Twitterや映画レビュー等ではかなりの酷評がされていたので、もうワクワクしながらどれだけ落胆させてくれるのか楽しみにしていたのですが、そんなでもなかったというのが僕の意見です。

 

まず、ストーリーの大筋は単調で、タイトル通り、『打ち上げ花火って爆発する時、丸いのか?平たいのか?』という中学生の素朴な疑問を検証する為に、この日の夜に行われる花火大会をみんなで観に行こうぜ。

 

検証する為に下から見るんじゃなく、灯台に登って横から見ようぜ!という話です。

その時に、この及川なずなというキャバ嬢風orビッチ風ヒロインが、
主人公の島田典道安曇祐介というクラスメイトの男子を誘うという事になります。

観ようか観るまいか迷ってる人はまず下記、一読あれッ!







美女に中学生男子が翻弄される姿を楽しむ映画。

 

これにより、男同士で花火の検証に行くか、ビッチヒロインと二人きりで花火を見に行くかの選択を迫られるのですが、なずながクラスメイトの男子を花火へと誘うには理由があって、そこからが面白くなるはずなのです。

 

が、話のテンポが悪いというか、よくあるタイムリープもので『時をかける少女』を思い出すような『やり直し』を何度もしますので、これがちょいとクドく感じます。

 

これはたった1日の出来事なのが、あまりのテンポの悪さに話が進んでる気がしないのと、やり直しタイムリープをしている内にどうやらこれはパラレルワールド的にまさに『if(イフ)』の世界になってるんじゃねえのかという事に気づき始め、
物語はどんどんファンタジックになっちゃいます。

 

そう、あくまでやり直しではなく主人公・典道が望んだ『もしも』の展開をひたすら繰り返すだけの作品ですので、それ以上はありません。

 

このヒロインなずながかなり男を弄ぶ手練れ感を醸し出しているが故に、
主人公がもうダサくてモブ少年キャラなんですね。

 

声優の素人感も相まってだらし無さが半端じゃなく、
観ていてじれったくなる感じなのですが、
ここは少年の成長物語も見せようとしてくるんで、
徐々にヒーローキャラに覚醒していきます。






 

ちょっと大人が観るには耐え難い
シュールなシーンも多発するファンタジー具合。

 

途中しらけるシーンとしてはなずなと電車に乗って『駆け落ち』をしていく途中、電車の車内にて突然なずなが松田聖子の『瑠璃色の地球』を歌い出し、なぜか、ドリーミーな演出になっていきます。

 

姫キャラと化したなずなが白馬に乗って、
歌いながら飛び回ってしまう狂気の事態です。

 

もはや誰トクな感じのカットなので、不要なシーンである事は間違いありません。
これは観ていてもう恥ずかしくなるレベルでやめてくれと願いしました。

 

まぁ、声優を務める広瀬すずに『瑠璃色の地球』を歌わせたかった誰かの思惑で、
無理くりこのシーンをつくったんじゃないかと脳裏によぎったのは内緒です。

 

ただ、この中学生設定の少年少女たちは、始終くだらない下ネタを挟んできます。

特にしつこいなーと感じたのはこの映画内で2枚目のイケメンキャラである『安曇祐介』が何回言えば気が済むのかというぐらいに『うんこ』という単語を吐きます。

 

『うんこしてー』だの『うんこしてくる』だのもうワザとツッコミして欲しいのかというぐらいにベテラン声優・宮野真守にこのセリフを吐かせます。
※物語上、別に言わせる必要性は皆無です。

 

こちらも上記の広瀬すずのパターンと同じく、
人気声優にこのセリフを言わせたいという思惑が働いてるんじゃないかと
脳裏によりったのは内緒です。






やっぱ声優はプロのベテラン声優を使って欲しい。
作品に集中できない。

 

ここで物語を観て行く上で気になる事が。

 

それはヒーローとヒロインの声は話題作り要員の『広瀬すず』『菅田将輝』
アサインしていますが、周りのキャラクターがほぼ全てベテラン声優で
固められてしまっているので、素人感丸出しで違和感がすごい。

 

ギャップがありすぎる事で、典道となずなの存在感が浮き彫りになるという
演出の利点も取り入れているのだろう。

 

あとは準主役級の『祐介』が言ってる事が二転三転して
毎度、なんだこいつは?という中途半端な残念キャラに
なってるのが気になるぐらいか。

 

そんなんで、途中からこの作品って、
この2時間で一体何のテーマについて伝えたかったのかよくわかりにくくなっている。

 

最後の30分なんかはファンタジー感の応酬で、
さらにはなぜか典道となずながしっかりキスするに至る。

『お前らいつの間にかキスする関係まで急接近したのか』と笑った。






謎めくエンディング。えっ?これで終わるの?
みんなそう思うよね。笑

 

そしてそのまま、なずなは消えて行くのだが、
最終的には夏休み明けの朝の点呼シーンでは典道まで消えている。

 

ちょっとこれホラーですか?と思い始めてエンディングを迎えるのだ。

 

よくよく考えたら、3度目のタイムリープの際には灯台に登った典道となずなを、
ジェラシーに駆られた祐介が二人を勢い余って灯台から海に突き落としてしまう。
(え?ここ笑うとこ?笑 やりすぎちゃう?みたいな雰囲気になる。)

 

タイムリープして戻っていたとしても、ひとつのifの結末としては、
この時点でこの二人死んでるんじゃねえの?と。

 

最終的にはifワールドへと誘う謎のアイテムの玉も、
なぜか『打ち上げ花火の玉』として酔った花火師によって夜空へと打ち上げられ、
爆散してしまう。

 

そんなキテレツ感極まりない作品と昇華され、多くの疑問を残したまま、
よくわからないねという雰囲気で視聴者置いてけぼり状態で終幕するので、
一般的な感覚では『つまらなかった』と評価されると思う。

ただ、これは岩井俊二の作風という事で最初から見ていれば、充分に観られる。

 






昨今のアニメやドラマは視聴者に媚びすぎている。
製作者側のエゴをここまで見られるのは珍しい。

 

それを知らずに『君の名は。』細田守監督の夏アニメ的なしっかり答えやテーマに対する考えを示してくれる視聴者が何も考えなくても感動を与えてくれる映画として期待すると大きく裏切られる結果になる。

 

要はこの『打ち上げ花火、横から見るか?下から見るか?』に最後まで答えは用意されてない。
観る者の感性に委ねられた答えなので、これを良しとするか悪しとするかで
評価が二分する。中途半端な評価はないだろう。

 

僕個人としては二度目を観ても良いと思う作品ではあったが、
最初の40分ははっきり言ってくだらない、
面白みのない日常を観せられるだけなのでカット、スルーするだろう。

 

物語がちょっと面白いのかな?と思い始めるのは、
電車に乗って駆け落ちが始まる辺りからで、
それまではイケてないガキどもが、ビッチ要素溢れる美女に
翻弄されるだけのダラダラ進捗。

 

これは中学生設定ではなく、もう少し男女として成熟している
高校生や大学生あたりにした方がまだ大人も共感できたのではないかと。

 






どうしてこうなった的な要素すらも楽しめる
懐の広い大人だけ観るべし。

 

もう『おっぱい』だの『うんこ』だののやり取りを再度観るのはちょっと厳しい。
『君の名は。』の口噛酒シーンのような萌えには決してならない。

 

『時をかける少女』のような最後に、ヒーローが実は未来人だったなんて大どんでん返しがあるような事もなく、いろいろな作品の劣化パクリのように観えるのも評価が高まらない理由だろう。

 

僕は世代的に原作やドラマを見ていないので、フラットな目線で、
シンプルに、真正面から観たのだが、それでもこれだけの違和感を覚える作品だ。

 

確かに映像美は良かった。
背景にも、キャラクターの動きやカメラアングルにもこだわった感があって、
画としては楽しめる。

 

なずながひたすら上目遣い的に魔性の女や小悪魔っぷりを晒すのは目の保養になるかもしれない。

 






夏アニメのヒロインが『キャバ嬢風』なのは観る側はおいしいか?

 

途中からは完全にキャバ嬢の容姿になってくれる。

 

そして、年頃の男子の前で脱いだりと、少年ジャンプのお色気漫画もタジタジな風味で、一体この作品はどこを目指したいのか、どんな年齢層に観せたいのか不明だった。

 

あとは広瀬すずに『私にはお母さんと同じビッチの血が流れてるんだから』というセリフを吐くので、広瀬すずのこのセリフで萌える広瀬すずファンには喜ばれると思う。

 

なずなというキャラクターは、容姿が16歳に見えればキャバ嬢として生きていけるという安直な考えを全面に押し出してくる、容姿端麗だがおつむがちょっと足りない家出娘なんだが、これに巻き込まれる凡人モブ少年はたまったものではないなと。

 

という事で、この作品は童貞少年に夢を見せるにはとっても少年ジャンプのお色気漫画のようなドキドキ感は与えてくれるかもしれないが、普通に恋愛してきた一般的バランス感覚の青年や成人にはちょっと辛い感じ。






泣けない夏の劇場アニメNo.1になれるか?

 

間違っても泣けるシーンがあると思ってくれるなよ。

 

この作品で泣けるのは、このなずなというビッチママを持つ家庭環境にあり、ちょいと不憫な生活環境にあり、境遇に共感できる『なずな的なポジションの子ども』だけだろう。

 

そのぐらいに感動する場面はない。
花火もシーンも心打たれるほどの美しいシーンではない。

 

この点でも『君の名は。』の彗星爆発シーンには勝てない。
綺麗だわー空。って感じにならないのだ。

なので、全く別の方向性の作品と思って観よう!

一度ぐらいは観る価値はある。

劇場で観る価値はないかもしれないが。

 

最初の40分間はマジで眠くなるぐらい退屈だけど寝ないように。

 

最後に一つ言えるのは、
及川なずなが将来間違いなく『ナンバー嬢』になるか、
人気『ソープ嬢』になりそうなオーラ出してる。

 

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