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バイク旅 食べ物

2011年晩夏の命懸け北海道バイク野宿の旅が人生観を変える。

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北海道はマジでデッカイドーッ!想像以上の広大さ。

 

頭の中ではドラクエⅢのフィールド音楽が流れた。
超ワクワクするじゃねえ北海道!
北海道は高校の卒業旅行以来だ!
約5年ぶりのデッカイドーだ!

 

もう見渡す景色すべてが大自然。
どこまでも真っ直ぐに続く幅の広い道路。

 

次の街まで数十kmならまだ良い方、数百kmという標識もザラだ。
東京から福島、岩手ぐらいの距離が普通に記載されている。
距離感覚がおかしくなる。

 

次のイオンまで50kmとか普通。それ近いね。と。

 

それまでの道中に他の店舗が存在しないし道が枝分かれする事も
ないのでまぁ見逃さない。

 

北海道に来たらまずは宗谷岬だ!と決めていたのでとりあえず苫小牧港から北上する。
距離にして450km、一般道をひたすら走り続けるものの一向に進んだ気がしない。

 

そりゃあ景色がまるで変わらないし、そこそこのスピードで走行しているにも
関わらず、風景が流れていかない、地平線がずっと見え続けて
近づいてこない感覚に陥る。

 

苫小牧港出発が14時頃なのでこのまま進んでも真夜中に宗谷岬に着いてしまう。

それでは意味がないので、初日はじっくりゆっくり夕張市と旭川市を経由して、
景色と温泉を楽しみながらGPZ1100に跨って、フルフェイスヘルメット内に
装着したイヤホンで『愛のメモリー』『渡良瀬橋』『逢いたくてしかたない』
ヘビロテして紅い夕焼け空を眺めながら走った。

 






寒さも別格。9月末で経験した事のない寒さに悶絶。

 

すると段々と寒くなってきた。
それもそのはず、東京と違って北海道の気温は夕方で10℃程。
流石に長袖、長ズボン装備で来たもののウインドブレーカー仕様
ではなかったので、ぐんぐん身体が冷えてくる。

 

一応、下には夏にも関わらずヒートテックを上下着ていてもこの状況。
まさかのヒートテック二枚重ねで着用する事を決め、
一度バイクを止めてお着替えタイム。

 

ちょっといきなりこんな寒くてこの先北上した時、大丈夫か?と不安になりつつ
冒険はまだ始まったばかり!人間死ぬ時は死ぬ。最期まで頑張ろう!

 

と気合いを入れ直し、カウルの中に身を潜めて走行風を
直接受けないよう前傾フォームにしてなるべく燃料タンクに
抱きつくスタイルでひたすらアクセルを回し続けて走る。

 

旭川市を超える頃には既に19時過ぎ、ヤバい外気温は7℃ぐらい。

 

走行風の体感としてはもう5℃ぐらいじゃねえのと思う寒さで、
ちょっとコレは走り続けたら熱を奪われ続けて死ぬ。
という事で温泉施設で身体を芯から温める事に。

 

そこで露天風呂に浸かりながらじっくりと
北海道の夜空の星たちを見上げてリフレッシュ。
これだけ身体を芯から温めればこの先の冒険も怖いものなしだろうと確信して、
湯冷めしないようにガッツリと隙間なく装備を固め、いざ出発。

 

ここからが地獄の始まりだ。

 

目指すは北!という事で漆黒の闇の中をバイクのヘッドライトのみの灯りで走る。

 

そう、北海道は街が急に終わり、
いきなり自然の景色になる。街灯などなくなる。

すると360度、真正面に星空が浮かび上がる。

空を見上げなくとも地平線が真正面にあるので、
前を見ているだけで星空が広がっている!

 

これは実に感動。
フルフェイスヘルメットのスクリーンを開けて
何の遮蔽物もない状態で肉眼で細かい星を見続けて感動に浸っていると、
超絶冷たい走行風で顔が一気に冷えてきた。

 

マズい油断した。
徐々に湯冷めしてきたぞ。
時刻は23時。






熊が出没するから野宿など危険の極み。

 

人気もない、街灯もない。
ここにいるのは今、俺だけ。

 

あちこちで熊出没注意の看板がある。
そうか、北海道は熊が出るんだな。笑
体温も下がり続けるので、流石にこのままでは体調崩すという事で
音威子府村という宗谷岬のある稚内市の手前のど田舎で野宿をする事にした。

 

この旅で一番やってしまったという失敗は
アルミ製断熱マットを持ってこなかった事。

 

さて、道の駅っぽいところでバイクを停め、
バイクの脇のアスファルトに直接、寝袋を敷いて寝てみた。
意外に身体が疲れているようなので寝よう。

 

しかし、眠れない。

 

おかしい。それもそのはず。
無限に生命エネルギーを奪われていく感覚に陥った。
それは寝袋の断熱、保温性能を超えてアスファルトという
地面から熱を吸収され、寝袋が冷えまくっていた。

 

通常、寝袋内は己の体温でしっとり保温、
保湿されて快適環境になるはずなのに、
そうならない。

 

むしろドンドン寒くなってくる。
当然、寝袋から出れば外気温は2〜3℃だ。東京の9月では考えられない状況にある。
寝袋に入ってても寒い。寝袋から出ても寒い。

 

とりあえず、ベンチを探してその上に移動する事にした。
これにより何とか無限冷却地獄からは解放され何とか眠りにつく事ができた。

 

朝方6時頃陽が昇り明るくなってきたので、
改めて北海道の朝の景色を楽しみながら走る事にした。
が、野宿はテントでも張っていれば快適だが、
寝袋だけでの野宿はとてつもなく疲れが取れない。

 

寝たはずなのに疲れが残っているような感覚だ。

 

さらに、アクセルを常に捻り続けている状態を続けているので右手首が痛み出す。
また前傾姿勢のツアラーマシンゆえ、
両腕に体重がかかっている為、
肩周り腕周りにも違和感が。
もはや気分は8時間耐久レースにでも参戦しているかのような精神状態で、
油断が即、死に繋がるような緊張感にてツーリングを愉しむようになってきた。

 






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