春クールのドラマは面白いのが多かった件をレビューしてみる。

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みなさん、こんにちは!

6月ももう下旬ですね!

4月クールのテレビドラマが最終回を迎え、あぁー終わってしまったねというロス現象
に見舞われているSHOWです!

さて、今回は『あなたのことはそれほど』『小さな巨人』『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『リバース』が初回から面白かったので欠かさずチェックしていたのだが、
どれも終わりが良かった。

『あなたのことはそれほど』は意外な面白さだった。

まず『あなたのことはそれほど』通称『あなそれ』

これは火曜10時ドラマという結構完成度の高いオトナ向けドラマを放送している枠だが、昨年末の『逃げるは恥だが役に立つ』の高視聴率、話題性ともに主役を演じる波瑠と東出昌大がなかなか癖のあるイヤーな役柄をステキに演じてくれたのと、ニューカマーバンドである『神様、僕は気づいてしまった』が歌う主題歌がとてもマッチしていて良い具合にカオス感を醸し出していた!






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そうなのよ、この番組は綺麗にクズ揃いというか普通の人がいないじゃねえか?!という塩梅が素晴らしく、昨今流行りの不倫モノドラマの中でも一風変わったテイストで、
不倫するまでをドキドキさせるのではなく、サクッと初回からカジュアルに不倫を楽しむ感じからーの、それがいつバレるのか、バレているけどサラッと流す押し通す感じが見ていて爽快で、NHK朝ドラの主役級を務めた波瑠東出昌大爽やかな清楚なイメージをぶち壊してくれる出世作になるん無いかと思うぐらい。
まず、波瑠。
渡辺美都という奥さん役を演じているけど、これが結構なゲス具合で見ていて爽快。
開き直り方と思考法が独自路線を言ってるのでこのキャラに共感できる人はなかなかの強者だろう。

話は逸れるが俺が20歳の時に色々とあった当時28歳の女性が、容姿・性格ともにとてもよく似ており、まるで当時の関係性を思い出させるようなやり取りに結構観入ってしまった。

他のドラマで観る波瑠よりも、このドラマのヘアースタイルやファッションは一番可愛いのでは無いかと思った次第。これに激しく同意してくれる世の男性は間違いなく多いだろう。
このような小悪魔的女子、特に20歳代後半のこの謎の色気を醸し出す女性って実社会にもそれなりにいるんだけど、意外と怖いもの見たさで男性はハマってしまう傾向があるので注意が必要だ!






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東出昌大の棒演技と呼ばれた演技力がとてつもなく活きたキャラクターに、
イケメン俳優がこの手の狂気キャラも演じられるようになったら、いつかは阿部寛や谷原章介的なポジションを確立できるんじゃないのか?と期待している。

実際、モデル上がり俳優・女優は演技力がないとかで最初は残念極まりない評価を得たりするけど、カッコイイ・可愛いだけの役しか演じられないと幅がなくなって使いどころがなくなるよな。

でも阿部寛のように二枚目も三枚目も演じるタイプは実績積んだ後の右肩上がり感が半端じゃない。

という事で、この妻・渡辺美都は性格ともに一言で言えば悪女だが、女性慣れしていない夫・渡辺涼太にとっては最高の相手だと信じて、仮面夫婦のようなギスギスした結婚生活をしている様が視聴者からは物凄い違和感があったのと、徐々に涼太がストーカーまがいの陰湿な怖いヤバい雰囲気に変貌していき、この先どうなるんだ?!『神様、僕は気づいてしまった』主題歌『CQCQ』をバックに毎度クライマックスで次回を期待させるワクワク感があったからこそ、このドラマは今コールでもヒット作になったのでは無いかと。

最終回の終わり方はまぁ、こんな感じよね。と爽やかで良い終わり方だった。
こうなりますよねーわかります。ハイ。あるあるですね。

でも最後は夫側が『美都のことはそれほど』と吹っ切って、切り返している感じが良いね。
妻側が結局は喪失感のある自業自得な内容のラストは視聴者的にも納得がいく展開だった。

脇を固めるキャストやキャラも非常に個性豊かで、またもう一度観たいと思う作品だった。






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今回は最後まで香川照之がイイ人な『小さな巨人』

『小さな巨人』はまぁ、ここ数年2013年から『半沢直樹』で引っ張りだこの社会派濃厚シリーズドラマの完全オリジナル作品。

これまでは『ルーズベルト・ゲーム』『下町ロケット』などの作風が活かされた雰囲気ながら、原作がないので先が読めない展開で面白かった。

だが、毎度クライマックスで主人公が勝ちきれない終わり方をしており、必ず次回への引きとしてご都合主義な展開になるのが不自然で、クライマックスは面白いのに次回が始まると途端にトーンダウンする。

なんだよコレ。『敵は味方のふりをする』という作品を通してのキーワードを無理やり使う為に、毎度味方が裏切るフリをさせてるようで脚本にミスがあるんじゃないかというストーリー。

結局、過去作ではずっと悪役側のボス級を演じていた香川照之が最後の最後まで悪役風なんだが、実際には全くの良い人だったという事で幕を閉じるので、最終的にはハッピーな展開なのだが。

なので、ちょっともう一度観ようとは思わないクドイ作品ではあったが最終話は逸品だったので一応今期面白かったでSHOWに入れておいた。

むしろ次の夏クールの『空飛ぶタイヤ』が楽しみ。

これも同じく池井戸潤の作品だが、過去に一度テレビ化されており、
主役は仲村トオルだったので結構好きだった。

まぁ、三菱自動車のリコール隠しの話だから、今の若者からしたらなんだそれ?

21世紀初頭の俺が中学生の頃にニュースを騒がせていた裏ではこんな事態になっていたのか?!と当時観た時は驚いたが、その事件すら今の世代は知らないだろう。

そもそもリコール隠しどころか、三菱自動車が日の目を見ていた頃を知らないだろうからね。

 






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小栗旬のアクションがキラリと光る『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』

続いて『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』はまぁ、こちらも過去の『ダブルフェイス』『MOZU』の作風がまんま出てるハードボイルドなまるで映画じゃねえのぐらいのクオリティーの高い連続ドラマ。

『ダブルフェイス』などのように連続モノではなく、基本的には1話完結型だから途中から観ても楽しめる内容だ。

しかも、このドラマは昨今の日本社会を風刺しているようなストーリーで警察側が全然正義っぽい気がしなくなるのだ。

毎度現れる犯罪者たちは主人公チームに答えようのないような重い問いを投げかけ、
警察側の存在を否定されるので勧善懲悪になりづらい濃厚ストーリー
ストーリーもさることながら、何より毎度アクションシーンが逸品。

これは撮影大変だろうなと思うぐらいにスタントマンを使わずに小栗旬が頑張っている。

にしても小栗旬も随分と大物になってしまったなぁ。

なんの役やらせてもカッコ良くキマっててスゴいわーと尊敬するね。
見えないところで相当な苦労してるんだろうな。
とか仕事へのプライドの高さがよくわかる。

何より最終回の完成度はちょっとこれドラマでよくやったなというレベルに昇華していて、終わり方も後味悪い感じで『えっ?こんな終わり方っすか?笑』な、これまでの3ヶ月を台無しにしてくれるようなオチつき。

この作品はもう一度最初から見直してみるとより楽しめる系だなと思う。






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原作を超える最終回は見る価値ありの『リバース』

最後は『リバース』

これはもうね、初回からアレ?これって2時間もののスペシャルドラマ??という雰囲気で壮大な雰囲気が出てる。

俳優陣も若手ながら豪華で、毎度クライマックスの盛り上がって次回を楽しみにさせてくれる仕掛けがある。

こちらも主題歌『Destiny』がしっくりき過ぎのチョイスで、盛り上がりのシーンのバックで流れるとゾワーッとくるね。

過去と現在を何度も行ったり来たりの作品なので、ドラマだと映像でとてもわかりやすくまとまっていて、よく撮影したなぁーと冬場の山中での撮影は大変だったろうなと作品のスタッフ陣に敬意を払いたい。

もちろん、原作は湊かなえの小説だが、最後の終わり方がドラマでは違うという。

しかもドラマの終わり方がこれまた素晴らしく。

原作の終わり方の読者の想像にお任せする余韻を残した感じではなく、全てに決着をつけてる感じが良かった。

藤原竜也がいつもは結構カッコイイ役柄ばかりなのに、今回はスーパーヘタレな感じのよくその辺にいる凡人を究極的に違和感なく『あーこうゆう人いるよね!うんうん!わかるわ!』と感じるぐらいにうまく演じている

藤原竜也といえば俺の中では『バトルロワイヤル』や『デスノート』『カイジ』のイメージが強いので、このドラマの役柄は意表を突かれた。






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『TBS』はコンテンツ制作能力が高いッ!
最近『フジテレビ』は面白いのが少ない。

そんな形で上記4作品のうち、3作品はTBSという事で『ドラマのTBS』やるな!と。
コンテンツがとても面白い。観たいと思わせるキャスティングも素晴らしい。

東京にいた時は基本的にはゴールデンタイムに家に居ることは少なかったが、
昨年春より福島に移住してからは可能な限り夜は家に居るようにしているので、
テレビがBGMがわりについているので、久々にドラマをリアルタイムで観るようになった。

また、見逃した時でも風呂の中でiPadにて『TVer』アプリで見逃し再生で楽しむようになり、深夜の風呂場で1〜2時間浸かっている事もしばしば。

長風呂はデトックス効果があってイイんですよ。

という事でまた次回ッ!

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