中央から遠いほど闇が深い地方及び限界集落。
さてさて、どうしてこんな事になってるのかと言えば、高齢者が高齢者の為の
高齢者の理想郷を自己満足の為に作ろうとしている島国根性がそうさせる訳で
サイレントマジョリティーたちが声を上げないでボソボソ裏で悪口言ったり
愚痴ったりしてるレベルだから、ちょっと地場で意見力のある重鎮フィクサーが
丁度良い使い勝手の良い駒を『オマエが次やれ』と言って名指しで
首長を決めていっちゃうのです。
国から交付される地方交付税なんかはもう地元企業のどこに流れていくかなんて
決まってますから。
数少ない地元企業は地域の雇用を生んでいるので潰す訳にもいかず、
役場など行政とどっぷりです。毎年何の発注があって、
これだけの予算が落ちてくるとわかっているのです、
入札なんてあってないようなもの。建設土木関係なんかは余程特殊な技術や
ノウハウがないと地元企業で対応できないと言う場合じゃなければ
外の企業になど発注しないでしょう。
限界集落内部だけで国からの地方交付税という税金を滞留させて
回して経済活動をしているんですね。
被災地だから手厚いカネが動いてますから。
自治体規模の手に余る額が落ちてくると自治体は腐りますね。
何もしなくても毎年お小遣いがもらえるんだから、
とりあえず目の前にあるカネは使い果たしちゃえ!
来年の事は来年考えようぜベイベー!な雰囲気です。
果たしてそれで競争は生まれますかね。
競争がなければ高コストで低質なサービスやプロダクトが納品されるだけ。
まぁ、行政も民間も仲良くうまくやりましょうよ。
と言う話で何十年もやってきているならそれも仕方ないでしょうが。
一住人からすれば、全く謎めいた話で不幸への道まっしぐらな感じですが、
地元の名士に楯突くなんてできませんね。
村八分になっちゃいますからーッ!
そうして、やる気のある若者であったらそのようなオワコン自治体を
捨てて都会に行きますし、無能な若者であれば何も気づかず
まやかしの平和の中でそのまま暮らして人生を終えるのでしょう。
そんな裏もあったりする中で、『イレギュラーな立候補者』が現れて想定外の出来事が起きるなんてあってはならない事なのです。
ロックマンX風に言えば当然そのイレギュラーな出来事を処理する為に、
『イレギュラーハンター』を送り込んでくるんですね。
こちらはなぜか『シグマ』扱いかなと。
まぁ、シグマはシリーズで7回も復活して常にラスボスであり
続けるんでポジションとして悪くはないけども。笑
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イレギュラーハンターによるシグマ狩りがはじまるッ?!
立候補者説明会を終え、そのまま俺だけの記者会見に突入、
報道各社から様々な質問を受けたり、新聞やテレビニュース用の顔写真を
それぞれ撮ったり、候補者の経歴票を書いてくれと各社全く違うフォーマットで
しかも手書きというスタイルで余計な仕事増えるじゃねえかと思いつつ、
終わった後すぐに村役場を出てオフィスに向かう車内で、
まずは仲良くしていた村役場出向の経産省の役人から電話が入る。
『僕の立場が危うくなるから辞めてください。私が髙橋さんを当て馬にする為に癒着してたようにみえてしまっていて役場内が騒ぎになっています。』
経産省は原発推進でやっていたので、福島原発事故の対応で終われる
各被災市町村に対してお詫び程度の人材を出向させているんですが、
半分は人質みたいなもので、下手すると国からのスパイみたいな扱いで
窓際族にしちゃってる自治体もあるみたいですね。
国と自治体の溝が垣間見えるのですが、やはり経産省の役人は頭がキレると言うか
話の飲み込み、理解力や構成力が高いので、この1ヶ月ぐらい前から色々と
今後の事業計画について意見交換などして意気投合していたところでした。
ただ、残念ながら若いゆえに力がない。力なき正義は無力なり状態。
さらに人質みたいなものなので出向先で変な動きをすれば本土に強制送還
されてしまい、送還されてしまえば今後の出世にひびくと言う役人らしい
しきたりの中で生きているので結局賢くても何も実行できないのです。
それでは日本のその有数の若き頭脳たちは何の為に官僚をやっているのか。
と言う話なので本当に大義があるならば、省庁などにしがみつかずに
他の手段を考えてはどうかな?と。
そんな事でくだらない自己保身の理由を盾に、
立候補予定者説明会終了後に電話をよこして『出馬するな』と言ってくる経産省官僚。
もちろん、この官僚は優秀なので、誰が首長をやるべきか、
どんな政策を打つべきかなんてのは理解している。
人質ゆえに言わされているのだ。
俺を止めないと殺られる、
これまでのキャリアを台無しにすると言う事も脅されているような、
首にナイフ突きつけられた状態。
ならば、彼の話を聞くより、その首にナイフを突きつけた老害と話をする。
結論はそれからだ。と言う事で、とりあえず終話してオフィスに戻り早速、
選挙準備に取り掛かる。
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外野がウジャウジャと文句を言いはじめる。
年長者として恥を知れ!
すると次はふくしま市町村支援機構の当時の所長が電話をよこし、
『君はとんでもないことをしてくれた。我々の組織と村役場との信頼関係をぶち壊し、これまでの話を全て白紙にするぞと言われている、どうしてくれる?』と。
とりあえず所長と会って話をしなければいけないと言う事で、
ふくしま市町村支援機構にこちらから出向き、所長と話をしてみたところ、
やはりこの所長に対しても半分圧力のようなものがかかっているのが見えてきた、
先ほどの官僚の時と同じだ。
誰だその裏にいるのは。
あの老害だよね。
ならば、その老害様に会って話をすればいいのかと言う事で、
所長から連絡を取ってもらい会って話す場所を決める。
老害様は当時の村役場ナンバー2であるポジションですから、
こちらから村役場に行こうかと言う事だったが、立候補予定者と行政職員が
落ち合ってるを周りに見られるのは非常にマズいと隣町のグラウンドで、
しかも俺の真っ赤なレヴォーグで動かれると目立つからと言う厳重さで、
所長の車に同乗してそこまで出向くと言う面倒臭さ。
人が記者会見までして、夕方にはテレビニュースにまでなるって覚悟を
決めて動いてるのに対して、何だその失礼極まりないクソの極みのような
屁っ放り腰な態度は?
降りろというなら、こちらも冷やかしで出馬したというのは
あまりよろしくないので、そのデメリットに対して
あなたは何を失う気でいますか?と。
『定年退職まで残り半年というところで、今のポジションを捨て、退職金ももらう気はない。』とそこまで言えばその覚悟に免じて、少しは出馬取り下げに対する
思考ポイントに加算しない事はないのだが、実際話を聞けば聞くほどご都合主義で
住民たちにはまるで特にならない話を大マジでしちゃうレベルで、
最終的にはやはりくだらない理由で降りてくれとの事を言ってくる。
候補者が他におらず、この舞台裏では緊急で要請して何とか対立候補の記者会見をしていたなんてのを後から聞いて笑ってしまったが。
なので、こちらも大人の対応で『では、解答については一度持ち帰り、前向きに検討してみます。』とビジネスライクな話をしてその場を後にする。
最後に『政治家候補者なら役場には出入り禁止』という捨て台詞があったので、
特に役場に行くつもりもなく、ひたすらに一人準備を進めていた。
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