こんばんは!
24歳の時に個人事業から創業して、
その1年半後、株式会社に法人化して今に至るSHOWです!
さてさて、起業だ創業だベンチャーだ、スタートアップだと昨今、
日本は廃業率に対して創業・開業率が低下していて、
この先どんどん企業の総数が減っちゃうぜ、
雇用が減っちゃうぜと全国どこもかしこも起業支援ブームですね。
小中高じゃなぜか、ビジネスや経営の授業がないのが不思議なんだけど、
なぜみんなサラリーマンになる事を前提で『商い』の学習がないのですかね。
だって、昔の日本ってサラリーマンの方が少なかったはずでしょ。
武士とかみたいな雇われじゃない限り、
みんな何かしら自分でモノやサービス売ったりしてたのになぁ。
・銀行に行ったらこうやって事業融資を受けるんよ。
・請求書っていうのはこうやって作るんよ。
・仕事してもすぐにお金が入ってこないビジネスをやる時には
キャッシュフローに気をつけて、資金繰りを考えて営業しないと黒字倒産するんだよ。となんで、ただの1年でも教えてくれないんですかね。
大人になってから急に起業支援とか言われても、
ほとんどの人がどうやって起業するのよ的で、
もうめちゃくちゃ下調べした上で結局自信ないし、
失敗したら首吊らなきゃならないからやらないという考えで、
結果起業って実はそれほど増えてないんだよね。
で、そんな中で、起業セミナーとか今じゃ全国の自治体の商工会や商工会議所とか
外部の民間団体とかでもやってるけども、そんじょそこらじゃ教えてくれない
起業の面白いリアルトークをしてみよう。
みなさま、このブログを読んでらっしゃる方はそろそろお気づきかと思いますが、
知っての通り、中学、高校時代から『女のコの裸とバイクと起業』の事
しか考えてなかった俺としては、高校卒業と同時の2006年に会社法ってのが変わって『株式会社』を資本金1円で作れるようになっただけでもナイスタイミング!
日本で起業するには追い風じゃないか!と。
株式会社って1000万円の資本金が必要だったからね、稼いで貯めるか、
どっかでカネ持ちのオッサン探して出資してもらうしか作れないじゃんよって
高校時代どうしよーって思ってたけど。
(有限会社なら300万円で作れるけど、じゃあ個人事業でもいいかなーとかね。
でも法人じゃないとなんか会社感ないなぁーってカタチにこだわりたかった。)
起業ブーム再燃か!?と思ってワクワクしたもんですが、
そんな起業ブームを利用した悪魔のビジネスがたくさんあるのをその後に知る事になるのである!!ドドンッ!
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会社つくるのはカンタン。ググれば自分で全部できる。
まぁね、資本金1円で作れるって言っても結局は定款認証費用や登録印紙税が
必ずかかるから20万円〜25万円ぐらい必要なんだけどね。
さすがに1円だけ持って『会社作りたいんだけどー』って
法務局に駆け込んだら職員に失笑されるから気をつけよう!
もちろん、起業塾とかセミナーとかに参加するとその登録免許税を自治体が
半分負担してくれたりして、半額になったりする特典があったりもするから、
自分が起業するエリアの自治体の起業情報は調べておくとちょっとお得かも。
でも実際、その程度の金額だったら稼いじゃった方が早いかもだけど。
実際、起業塾って経営した事も営業した事もない、
勉強ばかりして実践経験のない中小企業診断士とかが
偉そうにトークしてるケースが多々あって、
みんな『士業』の人が話す事は『為になる!』と勘違いしてるから勝手に
先生扱いしちゃってありがた〜く聞いてメモしてるんだけど、
それほとんどググれば出てくるし、ちょっと最寄りの商工会議所とかに行けば
経営相談員ってのがいるからサクッと1時間ぐらいで全部教えてくれて、
タダでパンフレットもくれるんだよね。
セミナーってカルピスを薄〜く薄〜く薄めて、本にするとたった数ページの話を
2時間モノドラマに仕立てあげてるだけだから、ググるかビジネス書籍を
買った方が早くて安い。
セミナー講師よりGoogle先生の方が優秀ですよ。
Googleというツールを使いこなす勉強した方がいいかもしれないぐらいに。
さて、話がズレたが俺が言いたいのはこんな綺麗な話ではないのだよ!
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起業あるある。みんな営業電話に悩まされてない?
いよいよ、本題!
起業したらみんな事務所は自宅で開設したり、オフィスを別に借りたりすると思うけど、必ず営業用の固定電話や携帯電話番号を用意する。
電話不要で、メールやチャットだけで仕事ができる人は電話そのものがないかも
しれないけど、一般的には企業らしく電話番号を名刺に記載したり、
ホームページに載せたりするよな。
するとね、その新規開業情報を収集してリスト化して売りさばいてる業者が
いるんですね。主には登記簿で探してるか、税務署の開業届の情報を収集してるか
だと思うのだけど、リスト屋さんと呼ばれる業者はネット情報を
クローラーで自動収集したりして、情報集めてパッケージにして転売してる訳です。
僕の場合も起業して丁度半年ぐらいした頃からやけに事務所の電話が
知らない番号から鳴りまくるようになったのです!!
ん?なんだ?まだホームページも作ったばっかりだぞ。
まだGoogleに認識されたかどうかぐらいのタイミングだと思うけど、どゆこと?
と思っていた。
電話に出てみると兎に角、様々な商材の営業電話である。
ビジネス支援系の営業電話はもちろん、株や金、先物取引など投資話の営業、
保険関係の営業、営業代行サービスの営業、行政書士関係の営業、実に様々。
まぁ、上記のは起業直後じゃなくても通年で結構あると思うけど、
これから紹介するのはそんなもんじゃない。
これぞ、情報弱者で、右も左もわからない起業直後の人間を
カモにして浮かれさせる悪魔。
それは『御社の事業内容、社長の考えを取材させてください』ビジネス。笑
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『取材商法』という一般人にはまるで縁のない世界。
起業していきなり、人生で主役になった事ない凡人起業家をメディアが取材したいと電話してくる。
『社長さーん、御社のホームページ見させていただきました。
挨拶ページに書いてある社長の理念、共感します!尊敬しました。是非、うちの出版してる本の中で取材させてくれませんか?』
という営業トーク。
『ほーう。よくぞ、わての事をご存知で。よく見つけましたなー
あんさん。何が目的や?』
と『極妻』の岩下志麻風にいうと流石に角が立つので、
『是非よろしく、で、いつ来てくれるの?』
とタモリ風に聞いてみると急に雲行きが怪しくなる。
『実はこの取材は有名な芸能人がインタビュアーとなって取材させていただくのですが、
我々もビジネスなので取材費を頂いてるんです。最低5万円からになってまして。
ただ、芸能人はこの3人の中から選んでいただけます!』
『ん?なんで御社からお願いされてる取材に対して、こちらがカネ払う図式なの?笑
じゃあ、この電話は取材依頼じゃなくてただの営業電話って事?
でも、5万円だったら安いね。それ以上には一切かからないよね?
嘘ついたら許しませんよ。それで、5万円で来る芸能人って誰です?
無名の人ですかね?有名芸能人だと1日確保するのにそんな金額じゃ無理ですよね?』
すると、
『はい、5万円と消費税のみでございます。ただ、取材時間は1時間〜2時間弱程度になります。そして、芸能人インタビュアーの方は川崎麻世さん、志垣太郎さん、千葉真一さんです。この中で知っている方やご希望の方はいますか?』
『ふんふん、川崎麻世ね、懐かしい最近見ないね、
志垣太郎、ちょっと古いね、世代的に全然知らないから興味なし、
千葉真一ね、ふんふん、ん??千葉真一?!千葉さん来るの?
あの戦国自衛隊の??キル・ビルの?野際陽子さんの元・旦那の?
本当に?5万円でウチの1DKのアパートオフィスに来てくれるの?笑』
『千葉真一さんご存知ですか、そうです、行きますよ、どこでも。』
なん、、、だと?
あの千葉真一氏がこの木造2階建の角部屋の1DKの住まい兼事務所に来るだと?
ここ日野だよ、マジで?ちょー嬉しいんですけど。
会いたかったわ。
という事で、じゃあ5万円でその話乗ったわ。
ツーショット写真はデータでくれるんだよね?
御社の刊行誌に載せる以外の用途で自由にネットやチラシ等に使っても
恒久的に著作権上問題ないんだよね?と確認したところ全く問題ないと。
え、超安くない?無名の刊行誌に取材情報が載るのはもはやどうでもいいわ。
その写真がネタとしても営業写真としても使えるとピピンと来たので、
もう電話口でニヤつきながら、さぁ来い、千葉真一氏!
この日野市大坂上の格安アパートに!笑
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千葉真一氏が日野の家賃4万円のアパートにキタァー!!
という事で電話から10日ぐらい後にタクシーで営業マンである記者
とカメラマンと千葉真一氏が3人で1DKの狭い部屋にやってきた。
さすが千葉氏。
年齢とは思えない程、素晴らしい躯体の持ち主。
本当にデカイ。年齢詐称だろと思うぐらいに若々しい。
スターのオーラが半端じゃない。
喧嘩したら確実に負ける気しかしない。
年齢差は全く有利に働かないだろうと玄関口でわかった。
6畳の狭い部屋で俺、千葉氏、記者、カメラマンの男4人で対談。
こちらの話なんてどうでもいいわとむしろ俺から千葉氏にその圧倒的なパフォーマンスで謳歌しているプライベートや人生観を質問しまくる。
逆インタビュアー形式。
そこで千葉氏の息子、当時はアメリカにいた、
今では日本でも映画とかに出て有名になりつつある千葉真剣佑氏の話で盛り上がる。
もうパワフル過ぎるよね、息子は中学生でハリウッドで出演して、
既にドルを稼いでいるっていう話と、
そもそも千葉氏がいくつの時の子どもだよ?
ってその話題で持ちきり。
こっちとしてはジャパンアクションクラブ立ち上げの話を聞きたかったので、
渋カッコイイ、真田広之氏(『亡国のイージス』で好きになった)や
堤真一氏(『クライマーズ・ハイ』や『SP 警視庁警備部警護課第四係』で好きになった)の話を差し込みながら聞きたい事はある程度聞けたところでタイムアップ。
最後に千葉氏との肩を寄せてのツーショット。
もう充分堪能したわ。
という事で互いのデカい手で堅い握手をして
『また会いましょう!またこのアパートに来てくださいね!笑』
とサラリとお別れ。
千葉氏は本当に手もでかい、修羅場をくぐり抜けた分厚くて、
ゴツくて生き様と歴史と大物感を出していた。
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営業マンとの白兵戦勃発。
カンタンに殺れると思うてくれるな!
その後、営業マンと記事掲載の詳細や写真データの受領についての話などを
するのだが、営業マンがここにきてアップセル商法をしてきやがった。
『5万円だとこのA4サイズの冊子の1/4のサイズの記事なんですよー、
是非この素晴らしい対談をもっと大きい紙面にしましょう!
この倍のページ半分だと10万円、1ペー全面だと20万円、
見開き全面だとこんな感じで40万円!
どうですか、千葉さんとの熱いトークを私も全部書きたい!
1/4サイズじゃとても字数が書き込めない!』
ZARDの曲じゃねんだ、ここで揺れる俺ではない。
『何言ってんの?あなた。俺は5万円以上は消費税以外支払う気ゼロよ。
この話は時間のムダだからやめよう。こんな無名で誰が読んでるかも、
どこの書店に置いてあるかもわからない敢行誌に1/4だろうが見開きだろうが
載せたところで見る奴って誰よ。笑
バカな経営者が僕も記事になったんですよーって自分でこの本買って配る
パターンだよね?そんな敢行誌に載る事には微塵も興味ないから。
俺は、千葉さんがこのアパートにわざわざ来るという事がネタになるのと
ツーショット写真データ自体に5万円の価値があると思ってるだけで、
あなたのような素人貴社の取材には価値は見出せていない。
何、熱いトークが書ききれないって。笑えないよ、そのジョーク。
新聞記者だったらプロとして失格だぜ?上司に怒られるよ。破り捨てられるよ。
プロ記者なら決まった制限のある字数の中で最大限に伝わる文章作れよ。
むしろ、できないなら、スキルが足りずに取材内容が収まりきらなかったので、
こちらで負担して掲載面を大きくさせていただきました!でしょうに。』
マシンガントークになると相手に間髪入れさせずに一気に畳み掛けてしまうのが
悪いクセなのだが、これで一撃で諦めるかと思いきや、さすがクソ営業マン。
このまま戻れば明らかに赤字なのだろう、芸能事務所に支払うキャスティング費
やこの出張経費、カメラマン費等見ても、どう見ても5万円じゃ収まりそうもない。
だからこそ、すぐに引き下がらず粘ってくる。
ウチ以外にも同日に5〜6件は回るんだろうから、
他の取材先で5万円以上の記事枠を売れればまぁまぁ良いのだろうが。
甘い。
俺に営業など、10年早い、出直してこい。
『そんな営業トークで千葉真一氏との有意義な時間を台無しにしてくれるなよ。
先程、申し上げた通り、あなたから記事枠を買う事はありませんし、
営業マンならお察しください。この流れ、絶対に売れない流れっすよ。笑
楽しい気分を害して、まだこのままここに居座り続けるなら怒っちゃいますよ。』
で終焉を迎えた。
さて、後日1/4枠の誌面として掲載されたが、
ハッキリ言ってどうでも良いような薄い内容で、俺でも書けるような安記事が載った。この本に興味はないが、
一つ言える事はちゃんと校正してないという事。
掲載前にちゃんと俺にこの文章と写真で良いかどうかを確認していない。
確認メールは来たが俺は敢えて返信を遅らせていたら、その後確認もなく、
そのまま掲載していたというオチで、記事を取り扱う企業として
クソの極みだなと評価させていただいた。
もちろん、雑な仕事は許さない俺は、ちゃんと後で御社は校正せずに
勝手に記事掲載するのか?御社は詐欺会社か?というクレームも一報連絡した。
なんて言ったかな、そうだ今まさにこのタイミングで思い出した
『国際情報マネジメント有限会社』だ。
東京の三鷹市にある事だけは覚えている。
まぁ、俺の目的は達成された訳で、ちゃんと写真データも来た。
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ツーショット写真を使っていくら稼げるのか実験、実験。
5万円以上稼いでくれよ〜♪
さぁーて、この写真を高齢世帯向けチラシに載せてと、
背景の家の風景はPhotoshopでぼかしてツーショットだけを際立たせて、
ラクスルでポスティングと新聞折込を展開。
どんな反響があるかな。
と思っているとちゃんとありました。
御社は千葉真一さんとどうゆう関係なのかと。
千葉さんと一緒に載ってる方が来てくれるなら安心という事で、
メインターゲット層であった50〜60歳代の新規ユーザーに数件ヒット。
これだけで瞬間風速で200万円を超える売上と100万円を超える利益を叩き出せた。笑
広告写真費としては5万円は安いもので、チラシの印刷ポスティングも
ネット印刷だから10万円ぐらいで全然オッケーな感じ。
反応率も問い合わせ率も成約率も上々で、
この時ばかりは我がマーケティング戦略の勝利だと笑った。
同世代や40歳代ぐらいは千葉氏の姿を見ても反応しないだろうが、
50歳代以上の人は結構知ってるからね、なぜこんな小僧と一緒に肩組んで写ってるのかというイメージ先行で、
クライアントとの話も滑らかな感じで信頼を寄せてくれる。
安易過ぎやしねえか?笑
そんなんじゃオレオレ詐欺に騙されちゃうよ、おじいちゃん、おばあちゃん。
『もし変なのからアヤシイ電話きたら俺を呼んでね、逆に詐欺師からガッポリ貰って
そのカネで一緒にお茶屋さんにあんみつでも食べに行こうよ。笑』
なんて話もユーザーとした。
まぁ、広告なんてイメージです。自分に知名度なけりゃ、
有名な人とツーショット&親しい感じを出したアングルの写真が
あればそれだけで、裏を知らない人からすれば信用に値するとなるようで。
そんな起業、創業したばかりの初々しい人たちを食い物にする悪しき取材ビジネス。
この後も他の個人事業を立ち上げた際にも他の企業からも同様の取材依頼が来たが、
全然パッとしない芸能人ばかりで千葉真一氏のように楽しみな方がいなかったので
受け付けてはいないが、興味ある芸能人だったら受けてみると面白いよ。
もちろん、その際には利用価値があるか判断してください。
良い想い出でも良いかもしれないけど、
ちゃんと費用対効果があるかは考えるのが経営者ですよ。
なんか、時東ぁみなんかも来てくれるようだけど全然興味なかった。
営業マンからすれば時東ぁみが来るんですよ!!って会心の一撃!
みたいな感じで売り込んできたけどね。
だから俺は電話越しの捨て台詞に言った。
『AKB48の小嶋陽菜もしくは新垣結衣、それか蛯原友里、が来てくれるなら
全然、5万円払うわー逆立ちして喜びの舞を踊りますよ。
もちろん取材中は部屋で2人きり希望で、その時はお前ら外に出てもらうけどな!』
おいおい、普通に嫁様(当時、妊娠中)がいる男 兼 経営者のする話じゃねえなと
自分でノリツッコミしたが。
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