結婚して丸6年。結婚生活7年目突入で男女関係を考える30歳の春。

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子どもと接する機会の多い教師という仕事の真髄は何か。子どもを『人間』にする事だろう。

 

18歳の高校卒業最後の日に、3年間お世話になった担任の教師が言っていた言葉で、
『できる事なら人生で1度は人の親になる事を経験してみろ。俺も性格上、未婚のまま独りで生きていくつもりだったが、
この歳になって縁あって結婚して娘を育ててるうちに気づく事や考えさせられる事が多かった。独りで生きていたら知らなかった事があった。』

 

この教師とはとても考え方が似通っており、頭ごなしに生徒の考えに対して否定から入らないという強烈な性格の担任だった。
見た目はヤクザ、スキンヘッドにメガネ、常に白衣を着た快活なオッサン教師でしたが、全てを自らの力でこなす生きる強さを持っていたのと、
明確な信念がある大人だったので、当時40歳代半ばの担任と16〜18歳の生徒の僕は適度な距離感で議論できる相手でした。

 

学生側の『なぜ?』という問いに対してちゃんと真正面から回答できる教師は少ない。

 

この教師は弱者保護の精神が全くなく、弱肉強食の世界で生きる術について高校入学初日から説いていた凄みがあり、
『工業高校は男社会、軟弱な奴はすぐに振るい落とされて同じ学年でも上下関係を強いられて3年間地獄のような日々を過ごす事になる、
俺は辞めていくやつは止めたりしないからな、辞めたきゃ勝手に辞めていけ!ハッハー!覚悟して高校生活送れよ!』

と脅されるという幕開けであったものの、実際は思春期男児の行動パターンを見事に読んだ理数的手法でうまい具合にコントロールしていた、
数学教師であったのですが、くだらない感情論がないので、議論をするとシンプルで、突き詰めると納得する答えしか出ないのです。

 

僕が学級委員をやりつつ、文化祭の実行委員というまとめ役をやった時に起きたちょっとした事件があり、
クラスの半分のオタク系クラスメイトが僕に対して反乱を起こし、ストライキを起こしたのです。

 




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『第一次オタク抗争』開幕。速やかに鎮圧せよ!

 

根暗オタク撲滅宣言をしていた僕の統治に、怒り心頭の根暗オタククラスメイトが文化祭の制作物の製作の手を止め、
教室の内鍵を閉めきって隠れてカードゲームをやっているというクーデターを起こした際に、
反乱分子(根暗オタク)たちは担任に向かって『SHOWをどうにかしてください!僕らを人間として扱ってくれないんです!』と泣きついたのです。

 

反乱分子はクラスの半分の人数の14人ほど。

 

急にストを起こした彼らに共感できない僕は担任に呼び出されるまで理由がわからず。
なに?あいつらアホなの。作業分担してるのに教室を密室にしてみんなでカードゲームって。笑

 

クラスの半分の非オタク層もガチギレです。

 

学級委員である僕が火種の根源ですが、
僕が止めねば『非オタク対根暗オタク抗争』が勃発してしまいます。

 

『やめるんだ!僕の為に争わないで!』というおセンチな話ではなく、
密室カードゲーム乱用立てこもり事件と判断し速やかに『制圧及び確保』という
『第3の”S”』のような感じで平和的解決を計りました。

 

何と非オタクの一人が身軽な運動神経を活かして、カギをかけている出入口扉の上の換気用窓へよじ登って、
教室内に侵入し、内側からカギを解錠!ついに教室のあちら側とこちら側は行き来できるようになりました。

 

それにより『密室カードゲームパーティー』は公に晒される事となり、完全にクラスが二分化。笑

 

たかだか僕1名に同じ年齢の男たちが14人も束になって直接ものを言えないとはどうゆう事か。

 




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食うものと食われるもの。社会にはこの2つしかない。

 

呼び出された時に担任が僕に同情しました。

 

『SHOW、お前も大変だな。あいつらはか弱い羊たちのようなもんなんだ。
お前さんはハイエナやライオン状態。

 

自分自身ではその気は無くとも食うものと食われるものの関係になっている。
組織を引っ張る為に必要な信念とビジョンがある。
あいつらにはない。

 

あいつらの言い分もわからないでもないが、弱者の意見だ。狭い視野でしかモノを語らない。
自身の感情を最優先に、合理的な判断も行動もできない。
だから何を言ってもSHOWからすれば全て言い訳としてしか見てもらえない。

 

集団になってもお前一人に意見する事ができない弱い人間だ。

 

だから、特にお前さんに説教するつもりで呼び出した訳ではないが、
社会にはこの羊たちが沢山いる。むしろ羊ばかりだろう。

 

そいつらはこの先必ずお前の足を引っ張る存在だ。

 

集団ゆえに俺のような大人を引っ張ってくる組織票を持っている。

俺だからお前のようなハイエナの気持ちも理解してやれるが、
バカで群衆の言いなりになって人気を勝ち取ろうと言う小賢しい大人もいる。
その時はお前はそいつら羊たちの相手で多くの時間を奪われる。

 

ここであいつらを潰すのは簡単だが、
手なづけてうまく言う事聞かせてしまう事を覚える方が確実に楽しいぞ。
羊は食い殺すより、飼い慣らして使い倒せばいい。食うのは最後の最後にした方が一番利を取れる。

 

と言う話をされた時に、確かにそれも有りだなと。

 

特にこの意見に反論する気もなかったので、
サクッと羊たちと仲良くしておく事を選択してみたのですが、
実際社会人になってからとても役に立ったスキルで、
くだらない雑魚敵を増やす事がなくなったのは事実でした。

 




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