福島県へ移住してみて丸1年。移住者は語るの巻。-ツヴァイ-

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みなさん、こんにちは!

4月初めの日曜日昼間のガストは激混みですね!
ガストって普段こんなに混んでるなんて知らなかったですわ。
何事も普段経験しない事は前のめりで知りに行くのは大事です。

それでは前回に引き続き、2016年度の後半戦のSHOWの動きや考えを客観的に、また個人的な感想なども含めて書いていきましょう!

前回の終わりは福島県葛尾村の村長選挙への立候補云々という話で終わりましたね。丁度福島県を拠点に動き始めた4月から数えて半年程経過した頃です。

で、今回は後半の半年を書くつもりでしたが、結構選挙戦前後においての心境だの考えだの、動きだの知りたいという人が多く、都度言葉で説明すると3時間ぐらいかかって大変なので、ざっくり大枠を要点まとめて掲載。
主観も入れつつ、客観的にも見る感じで書いていきます。

さてさて、まず僕は基本的に『3ヶ月12週間1クール』として物事を考えていて、テレビ番組の改編期を目安に色々と計画を練っては次のクールの行動実行をします。

考え方としてはまず興味があるかないかで、興味がない事はまず手をつけません。
たまたまでも何かのキッカケで知り、それを深堀して情報を調べて、これは面白そう!であればGOです。

ただ、無計画に動くのは『2月生まれ・辰年・みずがめ座・A型』タイプの俺としては嫌なので、ある程度の道筋は頭の中で構築しておきます。

あとは日々、軌道修正しながら目標である着地点を目指す。手段はコロコロ変えても構わないという性格なので、この手がダメならあの手を使うというのは日常茶飯事です。

という訳で、村長選挙に立候補してみれば、最初は僕しか立候補者がいなかったので、大慌てで候補者を選出してギリギリで夜のテレビニュースに『地元出身者で議会議員まで務めた65歳の安パイ高齢者』と『首都圏出身で縁もゆかりもない28歳の若者』という異色の2名の出馬者が出ましたと『葛尾村役場』としての体裁は守れたようで。




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で、ここからが圧力云々になりますが、長いのでカット。
単純に相手方はノープランであった。私は最初から公約も決めていてビジョンを持っていた。

なので、浪江商工会議所が主催しようとしていた公開討論会のお話も喜んで受けようと準備を進めていたのだが、相手方候補者が忙しいという理由で討論会の出席を見送った為に公開討論会は非開催で終わる。

この前後で、補助金にて開催しようとしていたイベントをやりたいなら立候補を取り下げろと言ってきた葛尾村役場に対して、こちらとしては政策ノープランな相手候補しかいない無投票選挙を望んでいるという事の愚かさを説いていたが、最終的には手を降ろすにしてもそれなりの理由がなければ報道関係は疑いますよ圧力を。という訳で討論会に出てこなかった相手候補者の選挙事務所にアポを取って会って話をして、この自治体の未来を良くしようとする目的は同じだが、やり方が違いますねという話をし、そこは補い合いましょうという理由の元で、出馬辞退を公式に各報道機関に自らFAXを入れ、告示日当日には『Facebookライブ』を使った出馬取り下げ記者会見を行った。

もちろん、元々はガッツリと戦う為に、自らポスター写真を一人で撮影したり、Macで編集して印刷準備に取り掛かったりと、9月中旬から10月半ばまではそんな選挙戦の為の動きに時間を費やしたので、10月に入ってからの取り下げなんて考えてもいなかった。

(結構楽しいんですよ、ちゃんと一人で写真撮影してる風景をビデオ撮影してメイキング動画も回してあるので、今度YouTubeあたりで公開しようと考えてます。笑)

補助金にて年末に開催しようとしていたイベントを行うにあたっては村役場と共催が必須事項で、民間だけでやっては意味がなくなる点と、この補助金申請にあたり被災者が名を連ねていなければならない事から村役場のナンバー2の協力にて進めていたが、ナンバー2的には予想外の出来事に、僕を村に紹介した県の外郭団体所長に対しても今後の取引に圧力をかけていたようだ。




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というのも、この所長からも立候補当日に呼び出しの電話をもらい『弊団体と村役場の関係に亀裂が入ろうとしている、どうしてくれるのか』などという話もあったりと、もはや『被選挙権って知ってるか、皆さん。ルール見た方がいいよ、こちらは基本的にルール守って進めているんであって、あなた方のローカルルールは僕に取っては無力です、お話はお聞きしますがそれはあなた方の都合でしかなく、行政が取るべきは住民の利益の最大化でしょう』という話でしかなかった。

面白かったのはこの前後で全くこの村と関係のない人もグダグダと一般論を僕に対して説きたがる大人もいたのだけど、その手のタイプは普段からあまり行動に起こせない、物事を疑わない人が多く『まぁ話はわかるけど、それは僕には適用外ですね』で終わってしまう話で、スカウターがボンッ!パリン!って感じです。

逆に柔軟な考えの人たちは応援の姿勢で居てくれていたり、援護射撃系で色々と情報をくれたりと、楽しく色々進めてこれた。

やはり何事もそうだが、人には向き不向きがあり、キャラクターがある。

切込隊長タイプもいれば、側近頭脳タイプ、歩兵タイプ、情報戦で現地ではなく俯瞰して戦況を伝えてくれるタイプなど。
ほとんどの人は無関心である事も良くわかった。




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地方だと未だに情報源はテレビ・新聞・ラジオ。ネットは若者達だけのモノ。一部のリテラシーのあるイケイケなシニア層はバリバリとタブレットやスマホを使いこなしているが、超少数派。
このブログを読めるシニア層はほんの一部。

で、その地方で首長選挙出馬者として名前と顔がバンと出た後に、まぁ普通に様々な場所に出入りする。
この選挙の話を持ちかけてくる人。知っているけど触れてこない人。そんな事知らない人。だいたいこの3パターン。

これは年齢問わず、多くの情報に興味を持っているかいないか、興味を持った後に深く知りたいか否か、興味はあるけど直接本人に聞けるか否かというもの。

また、単に事実として『どうして出馬しようと思ったの、面白いね』となる人と、『なんて馬鹿なことをしたんだ、お前はもう終わりだ』という人、『選挙というのはな、これがこうでこうあるべきで』と持論を展開してそれをどうにかして呑ませようとしたがる人。

もうね、こうやってデータ分析してみると社会、組織ってのは、ほとんどの人が何も考えてない。なんとなくボケーッと過ごしてる人が多いのがわかる。
要は世の中がどうなろうと知ったこっちゃない。

今、自分が、なんとなく、生きてる、それ以上もそれ以下もない。という状態。




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もちろん、政治家候補者と近づくと様々な面倒な事に巻き込まれるから、僕と距離を取った人もいる。それは護身術として必要な事なので全然オッケーだと思う。巻き込まれた云々で僕のせいにされても面倒なので、自分の身は自分でお護りくださいというやつだ。

僕よりパワフルな人は全くそんな事を気にせず、普通にいつも通り。
僕と近づく程度でそれが生きる上でリスクになり、それで害を被るレベルの防御力の低い人にとっては死活問題なので、選択肢がそれしかないのだろうと。

そんな事でこちらの目的は首長というポジションを使ってのトップセールスと首都圏からの有能な人間のヘッドハンティング。

村役場ナンバー2からは『高橋くんのやりたい事が進められるようにこちらも動くから村長だけは。選挙戦だけはやめてほしい。この村の選挙というのは血を血で洗う戦いなのだ。無投票選挙で。』との事なので、村長は私の目的ではなく、手段。面倒な公務をやるより広報大使でも副村長でも、その交渉役としての動きと立場があれば良いだけなので、住民が血を血で洗う戦いになって二分するのは私の目的ではない事から、その『交渉・取引』を呑んで『報道機関に対してあれだけ明確にビジョンを語った上で取り下げるにはこちらも大変ですよ。このリスクわかってますね?裏切りの際にはどうなるかはわかりますよね』という事だけ伝えて取り下げの手続きに入った。

書面や録音で記録をしておくのが常だろうが、書面等では残せないというので、そこは信頼をしようという事で話をしていたが、これがまたオトナたちはクズなので色々と面倒になるのが年末から。(この部分は次回。)




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ちなみに立候補すると説明会があって『選挙の手引き』っていうルールブックがもらえるんだけど、このあたりの手続きやルールもなかなかやってみないと知り得ない事も多くて、実はまだまだネット選挙ってルールが確立されてないから、今だったら結構発信し放題で、若者にも分があるというのもわかっている。

また、補足としては僕が幼少の頃からずっと住んでいた東京都武蔵村山市では20年程前に28歳で初当選した史上最年少市長・志々田浩太郎が誕生しており、当時僕は小学生だったので、選挙には興味なかったが、高校生ぐらいになった時に面白えヤツがいたんだなと思っていたが、今回の選挙においてその辺りを調べ直していた時に未だにこの最年少記録が破られていないのもすごいと思った。

一度やってみると意外にやれるものだというところで、そんなにカネを持っていない若者でも本気で仲間集めてやればいける。

ただ、相手方の選挙事務所に行った時に思ったのは、あちこちの政党の有力者が必勝祈願の垂れ幕が飾られていたり、でっかいダルマが置いてあったりと、まぁ正義とかは関係なく、政治なのよと。要はこの政治の世界に行くんであれば『クスリやめますか人間やめますか』ぐらいのツマらない事にも気を使わねば生きられぬ事を覚悟せねばならんのはあるかと。

地方自治体の首長というのは本来それなりに力を持っているのだが、長いものに巻かれろ精神と併せて、『地元のフィクサーの人形』でいなきゃならず、結局大ナタを振るえない無力でひとりぼっちの存在である事もあるのだなという勉強も生で体験できた!




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近年は体験型イベントとか流行ってるからね、この手の体験も気軽にできると裾野が広がるよね!

起業や政治参加へのハードルが高い、逆にほとんどの人が起業(=自立する。自力で生きる)や政治(=社会、群衆)に対して興味がないので、このスキマを狙う一部の人たちはある意味、結構カンタンに結果出せますよ。

みんなが『無理無理、俺には早いよ、できないよ。』という人の脇で、何も知らないヤツが傍から『じゃあ、それ俺やりますわ。だってみんなやらないんでしょ?笑』となっているのが今の日本。

そうすると『ヌオー!それはダメ!お前はダメ!』となぜか止める老害様が多いので日本は停滞するし、若者が疲れ切って無知のまま搾取されてゆくのだなと社会の縮図を見た感じですね。

となると今必要とされているのは、右手に『破壊』の力と、左手に『創造』の力を持ち合わせた『勇者王ガオガイガー』みたいなスーパーロボットが必要なんですね!と理解する。

要はAIだの、ロボットだのが支配する社会、もしくはギルバート・デュランダルが進めようとしてたデスティニープラン(遺伝子操作によって運命を決められた人々が暮らす)のような、SF映画やアニメに出てくる社会が実は極論からすると辿り着く未来なのかもしれんなと。




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この選挙戦はイイ想い出になりましたよ、もっと知的で有能な若者であれば、もう少しキレイなやり方をするのでしょうが、基本的には既存勢力や既得権益を撃破するベンチャーマインドなので、自治体行政の最大顧客である『住民』にとって不利益になる悪徳行政であれば、彼らの正義に対して、新・正義という価値観を見せて行く必要があって、それを誰がやるかは、面白がって空気読まずに壊しにイケる挑戦者になる訳です。

福島県の悪いところは、これまで他の県や自治体では珍しくもない、20歳代での首長選出馬者が皆無だという点。

そう、立候補すらしない。バッターボックスに立たずに待ってる人間ばかりだという事。

もうね、20年とか待ってても、20年後にその自治体あるかわからんよと。
平成の大合併みたいにどんどん自治体総数は減って、同時に首長というイスも減るのだから、今がラストチャンスだぜ。本気でやるなら、行くしかないんだよ。

名誉職になってしまっている議員や首長とかってもう当番制だから、学校の掃除当番や給食当番とレベルは同じでして、もはや誰がやってもイイんですよ。
ダメなんてことはなくて、どうにかこうにか騙し騙し回って行くんですね、地方交付税というありがたい天からの贈り物によって。




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何より、20歳代や30歳代の同世代若者からの応援がかなりあったので、やはり人は役目があり、そいつにしかできない事を逆にあえて空気読んでいく事も大事ですよ。

だいたいリーダーシップ張れるヤツ、二番目だと手を挙げるヤツ、指さされないとやらないヤツ色々いるけど、それは上とか下とかではなく、あくまでフラットな感覚でオープンで透明性があって『悟空がやらねば誰がやる』状態になった時にその一歩を直感的に踏み出すものです。

色々、僕に対して物申したい奴は多いのだろうが、

【あの時、あの状況の中で、あの行動を取れた人間は、この世界に俺しかいなかった事実。】

葛尾村という限界集落の被災地に出入りしていた東京出身のベンチャー起業家が足蹴なく通いつめ、人と話をして現地を見て回り、それにより感じた問題点、課題を解決する為の方法として動いていただけで、多少の荒さはあるが、これだけの動きをした若者、高齢者、誰一人としていなかった。

傍観者や評論家はいらない世界。

圧倒的に矢面に立つプレイヤーが少なく、いちいち足を引っ張る国民性。

この点を忘れて一般論を語るなぞ、何言ってるの?笑と。
あれこれそれで、あのタイミングでできるのは俺しかいない。

この4年だったら変えられる。それだけが真実。




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地元出身の首長狙いの若手ですら『俺が出馬なんて殺されちゃいますよー』とかヘラヘラ笑って言うところからすると、ガチで地元の人では身動き取れないのが見て取れる。
冷やかしではなく、覚醒させる為の行動であり、生ぬるいローカルルールでいつまでも神気取りの行政と物言わぬ奴隷のような住民に対してのアンチテーゼ。

政治家を正規ルートで目指す奴からすれば大変目障り極まりない事であろうが、そんなのはルールでもなんでもなく、君たちが選べる選択肢がそれしかなかっただけである。

葛尾村をベンチャー企業ならぬ『ベンチャー行政・スタートアップ行政』としてこれまでにない新しい行政のカタチを目指して『成長』を必須とする自治体づくりを目指した青年の『5秒で発想し、5秒で出馬を決め、5秒後にはその為の準備に動いた勇気と破壊と創生の物語』ですね。

それではまた次回ッ!!




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