女性問題でリンチされて殺されそうになってから10年。生きてれば良い事ある。

更新日:

社会人になって変わる環境。集団リンチ5秒前。

 

就職してすぐの頃、親友Yの中学時代の友人とも僕は交流を持って遊ぶようになっていたので、
その友人たちも親友Yの妹に手を出した裏切り者という事で、
みんながよく知るあのYの可愛い妹君に何してくれてんの?という深夜のお呼び出しに参戦。

 

状況は完全にアウェイ。
相手のホームグラウンドである隣町のとある公園で、
僕1人 対 親友Y側4人。

 

マズイなぁ〜♪こりゃ僕は今日死ぬのか・・・?

 

一人はちょっと薬物に手を出しちゃってるキレると本当にナイフで刺す
ぐらいは普通にやるヤツだわ。話は全く通じない。目がギラついている。

 

腕力もあるので武器がなくとも正面から闘う場合には分が悪い。こいつの動きに要注意だな。

 

もう一人は小物感抜群で口だけ吠えてるタイプのバカだが、腕力はないものの剣道の有段者、長モノを持たしたらちょっと勝ち目ねえぞ。とりあえず棒状のモノは持ってないな??

 

さらに一人はバンドマン。
冷静なフリしてこちらの話も聞くよスタンスながら結局は何も聞きやしない状態。
腕力はまぁそこそこだろう。とりあえず空気としよう。刃物は持ってないな??

 

そして最後は大ボス。親友Y。

 

そうか、ここで君が僕の前に立ちはだかるのか。
高校時代は共に気に入らない他を駆逐していたが、ラストは俺か。
フッまぁいい。

 

もともと君に黙って動いていた事が癇に障ったのだろうが、
君は僕が彼女とつき合おうとしたらまず許さなかっただろう。

 

俺の恋愛遍歴も知っている上に、すでに仕事に対する価値観で意見が割れており、
身内の近くに居て欲しくない存在に妹を渡す訳がない。

 






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謎の質疑応答。メンドウ極まりない野次馬根性に脱帽。笑

 

公園の丸い砂場を囲み、まるで裁判所の法廷かという具合に、
一問一答形式で、コトの経緯、事実、動機、これからどう謝罪するのか等の
質疑応答を繰り返す。

 

その中で、当然のごとく気に触る回答をする僕に対し、
怒鳴り散らし
『テメェ殺すぞッ!』
『Y、コイツマジで刺し殺してもいいか?俺はYの為なら刑務所でも行ってやるぞ!』など猛烈にキレまくっている。

 

殺気。

 

いつでもバックステップで回避行動からの反撃もしくは
逃亡できる準備を最優先に全身の神経を尖らせる。

 

Yの周りはアツい友情ごっこで異常なまでに暑苦しい
昭和のスポ根モノを履き違えて解釈したような熱血を見せつけてくる。

 

どうすればここまで熱血になるのか。
友の為に刑務所行きも辞さない覚悟とは何なのか。

 

それ以前になぜ、この話題において僕を呼び出すにあたり、
親友Yだけでなく、他3名のおまけ付きなのか。
コトが何かおかしな方向に動き出す。

 

なぜ、Yは一人で来なかったのか。そう、僕はわかっていた。

 

彼はいつも僕の意見に合わせてくれていた、僕と口論になった際に負けてしまうというのがわかっていたので、弁の立つ友人や腕の立つ友人を呼んでいたのである。

 

こうなれば『スラムダンク』でリンチにあっていた宮城が不良の時の三井一人だけに
絞って決死の反撃をした刺し違えの選択肢もあるか?

 

一言一句やりとりする中でいつ向かってくるかわからない緊張感の中、
刺される時、身体のどこを捨てて刺されるようにするかなども考える。

 

 

 

最終的にはギリギリのところでクールダウンして、
もう2度と妹Mに顔を見せるな。会うな。連絡するな。

 

僕が何かアクションを起こそうとしたらその時はMにも拷問するという謎めいた兄貴の愛にドン引きし、連絡取れないままでのお別れも辛いが、このままでは僕だけでなく、僕と関わったMにも怖い思いをさせてしまうと手を引くコトを決意。

 

親友Yは怒りのあまり妹Mを詰めて壁際に追い込んで、泣き崩させたりするやりすぎるところがあるのを知っていただけにおかしな方向だけは避けたい。

 

そのまま彼女とは連絡は取れなくなり、強制終了。
かろうじて彼女の母親とは連絡がとれ、コトの経緯を説明すると驚かれるも、
ようやく落ち着いてきた家庭内に、この件で兄貴と妹、母親に不和が起きるとマズイので親友Yの前ではこのコトを知らないフリにしておいてもらい、
妹Mには『色々ごめんと伝えてください。』と言って終わる。

 

この後からすぐに僕の携帯電話への出会い系登録完了メールと迷惑メールの嵐、
謎の無言電話やいたずら電話が2008年1月の成人式になる頃まで止まらなかった。

 

いつ闇討ちをされるのか、待ち伏せたりされてるのかと数ヶ月間は警戒していた。

 

親友Yの子どもっぽさに絶望し、こんなくだらないやり方に怒りがありつつも、
最後は仕事に集中して彼女との事を忘れようとした。

 

そうして次の恋のニューウェーブを感じ取った僕はまた前へ走り出す。






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死んだら終わり。ゲーム終了。生き残るとまた面白い事がやってくる。

 

とりあえず、色々とあったが生きてて良かったなと。

 

その後も数多くの恋を繰り返し、恋愛トラブルは多く起こるのだが、
それでもこの一件は高校時代からの親友と彼女を同時に失うという
俺の中でも珍しい例になり、知り合いの兄弟はやめておこうと決心した
『命がけの恋』だった。

 

もちろん、最初に彼女に気をもった時、行動に起こして誘った時、
この時点で通常ルートでゴールへ進む事はできない恋になると、
確信に近い感情はあったが。

 

2007年、当時19歳の僕が20歳になる直前に危うく
殺人事件のニュースの被害者になるかもしれなかった中で、
彼女を取るか自らの命を取るか考えた末に、
高校2年生の彼女を連れ出して『かけおち』をしなかったのは
今は正解だと思っている。

 

今思えば、19歳の時までは1〜2歳年下彼女ばかりだったが、
これを最後に同世代か新境地として年上彼女に好みが
ガラッと変わってしまっていた。

 

今振り返れば僕は、彼女のタイプに『M』系列と『K』系列がある。

 

比較的に『M』が頭文字の彼女とは消耗戦になるトラブルが起こりやすい。
『K』が頭文字の彼女とはうまくいってる時はいいが、喧嘩をしたら終了のヒヤヒヤ恋愛が多い。

 

僕の頭文字と同じ『S』で始まる彼女はいなかったが、
たまたま源氏名が『S』で本名が『M』というコに出会った事がある。

 

このコも最初出会った時は良かったものの、
なんだか『M』の雰囲気が出てきたぞと思ったら、
本当に『M』だったという衝撃があったりと、
なぜか『M』と『K』系列が多い星の元にいるようだ。

 

生きてる間は恋に生きようと自由恋愛の素晴らしさを謳歌していた
俺の12歳〜24歳のラブジェネレーション時代の1ページ。

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