キャバ嬢用語で通称『ペナ』その実態に迫るッ!
話を戻して、キャバクラの世界のペナルティーは半端じゃない。
まず、キャバクラに縁のない人にもわかるように説明すると、
キャバクラというのは『時間制料金+フードドリンク飲食料金+サービス料金』
の三本立てでこの合計で精算する。
時間制というのは1セット60分など決まった時間単位で必ず発生する料金で、
これにより客1名に対してキャバ嬢1名を脇につけてくれる。なので単純に考えれば、
1セットで8000円となれば、キャバクラ店がその内何割か持っていき女のコは時給で8000円以下である事は間違いない。だいたい時給2000〜5000円程度だろう。
東京都の最低時給が2017年10月より958円になる事を考慮しても、
なかなか良い時給だと思う。
まぁ、時給3000円ぐらいであれば家庭教師などのバイトでも可能だろうが、
容姿淡麗で多少話ができれば稼げる報酬にしては間違いなく良く見える。
で、ここからキャバ嬢ってどうやって稼ぐのかを説明。
単純にこの高時給×働いた時間=手取り報酬にならないところが
謎めく魅惑の世界観なのですよ。
通常、時給5000円のそこそこやり手のキャバ嬢であっても、
キャバクラの営業時間が短いので、労働時間がそもそも短い為5時間働いて
1日25000円ぐらい稼げる。(もっと高時給、低時給もあるので幅の差がかなりある)
あくまでこれは時給だけで、キャバ嬢に夢があるのはプラスで歩合報酬がつくからだ。
歩合については後程説明するが、この基本時給を確実に稼ぐだけでも、
月にすればその辺の若手サラリーマンの倍以上の収入になってしまうと想像できる。
が、この時給は変動する。
時給を維持するには様々なノルマや条件をクリアしなければ
毎月のように時給が変わるので油断できない。
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完全実力社会で生き残る強者たち。
完全に結果主義の世界。
サラリーマンのように会社に行ってれば
とりあえず給与がもらえるなんて生易しいものではない。
その上、女社会でありマウンティングや派閥は普通。
毎週、毎月のように売上、指名などの成績を順位リストで発表され競わされる。
固定客を呼ばなければという圧力がキャバクラ店からかかる。
俗にいう『指名制』なのだが、指名客を増やさないと稼げない。
指名された上でボトルを開けさせてナンボという感覚だ。
指名されずにボトル開けられてもキャバ嬢には何のマージンバックも発生しない。
だからこそ、お気に入りのキャバ嬢目当てに足を運んでくる
指名客に営業メール(今はLINE)で色恋営業をしてみたりと、
複数の男性客相手にキュンキュンする連絡を取り合って、
会いたくなる心情にさせていく。
時給とは別の歩合についての説明としては
『指名料バック』『同伴バック』『ボトルバック』
などキャバクラ店によってルールは様々。
だいたいその料金の40〜50%ほどが歩合としてキャバ嬢に付加される。
なので、先ほどの5時間労働で25000円を得ていた上に、
その日は同伴もしてきて、指名も2〜3人いたとなるだけで数千円プラスされ、
さらに客ごとに『ドリンクいただいてもよろしいですか?テヘッ!』なんて言って3000円のドリンクを飲めば、またその半分という勢いで稼ぎ出す。
ボトルやシャンパン、さらに言えばドンペリやピンドン、
それ以上のものを開ける客がいたら、
もはや5000円の時給なんて霞んでしまうぐらいの歩合報酬が発生していく。
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高収入を得るにはそれなりの努力と代償がある。
もちろん、これは簡単な事では決してないし、
男性というのはキャバ嬢をナメてる奴が多いので、
客という立場をかざして男尊女卑極まりない言葉を吐くので、
そうゆうのも耐えつつ、苦手な酒、好きであっても飲み過ぎれば、
うまくもない酒を飲み続けつつ、さらには男性の性的欲望から回避できるように
酔っていても自己防衛できるように気を張っていなければならない。
これをほぼ毎日やってたら身体もメンタルも壊れるだろう。
ベテランのキャスト、キャバ嬢がスレてる感じがするのはこれだ。
通常の職業と違い、多くの人と出会い、いろんな話を聞き、
男性の欲望渦巻く姿を見過ぎていて、
もう現実世界に夢や希望を見ておらず、とても落ち着いている。
経験が長いキャバ嬢ほど、ちょっとやそっと口説いたぐらいでは落ちない。笑
一般の男性が渾身の一撃的な口説き文句の応酬をかましても普通にスルーされて撃沈するのがオチだ。
そんな状況も乗り越えた先に、高収入があるのだが、話はこれで終わらない。
大変なのはここからで、ようやくペナルティーの話。
上記を見ると、とりあえずシンプルにキャバ嬢を気にいる指名客を増やして、
どんどん店に呼んで飲ませる事で安定的に稼げる仕組みが作れそうなものだが、
キャバクラ店はいかにキャバ嬢に報酬を支払わないようにするか考えている。
大前提としてキャバクラ店はキャバ嬢がいなければ営業できない。
誰も高い酒を飲みたがる男なぞいない。
女のコがいるから高い酒でも飲みにくる。
となると、キャバクラ店は女のコを安定的に出勤させなければ
利益はおろか売り上げを作る事すらできなくなる。
なので、稼げる女のコを数多く、さらに多く出勤してもらいたいのだが、
水商売経営の難しいところは客足の波が読めない事。
週末だから必ず混むかと言えばそうでもない。
当然、客がいなくても待機させてるキャバ嬢には時給が発生する。
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キャバクラって好きな人は好きだが無縁の人も多い。
だが、客が来ない事を前提にキャバ嬢の出勤している人数が少ない場合、
多くの客が来てしまった時には『マイナス』と言って
キャバ嬢の数を客の数が上回り、客を入店・接客させられない。
これはキャバクラ店からすれば売り上げの機会損失だ。
キャバクラ経営はとんでもなく経費が発生するので、
これだけ水増しのような金額のメニューで稼ぎ出しても、
家賃、光熱費や黒服やボーイという男性スタッフの給与もかかるので、
キャバ嬢に頑張って客を呼んで稼がせないとすぐに潰れてしまう。
そこでペナルティーという制度が役に立つ。
キャバ嬢は『指名日』『同伴日』というノルマを設定されていて、
その指定された日に指名と取れない、同伴してこないと文字通り
ペナルティー料金を課される。
このペナルティーがエゲツない。
1万円単位で給与から減額される。
ペナルティーを重くしてキャバ嬢をしっかり勤務させ結果を出させる、
及びできる限り売上からキャバ嬢に報酬を支払わないようにする意図が丸見えだ。笑
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