映画『亜人』を原作知らず目線でレビューしてみた。

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こんばんは!

綾野剛が悪役やってるとつい観たくなってしまうSHOWです!

 

つい先日、平日夕方にちょっとスキマ時間があったので、その時近くにあった
『イオンシネマ福島』っていう映画館に行き、劇場予告観て面白そうだなーって
思っていた『亜人』を観てきた。

 

この作品は漫画原作なのだが、俺は全く知らず、先入観なし、
予備知識なしで観たが、まぁ、その世界観というか作風は最初の数分で理解し、
わかりやすいアクションエンタメとして楽しめた。

 

本作のキモは『死ぬ事がない』亜人によるバトル。

 

死なないので緊張感がない。というか、一応殺されても再生して動けるように
なるまで多少のタイムラグがあるので、その間に捕縛されたりする弱点もあるが、
死んで再生すれば他の怪我なども全回復って事、
知能戦的にその死なない能力を活かしたバトルが見所になっている。

 

悪役は綾野剛城田優

 

もうね、この悪役ありきの作品だと思って間違いない。

 

最高のスパイスになっていて、いかにこの悪党が微塵も同情価値がないような
徹底した悪になれてるかが重要なんだけど、ちゃんと綾野剛が主人公の佐藤健
食っちゃうぐらいにアクの強いキャラを演じている。

 

兎に角、主要男性陣がこれでもかというぐらいにイケメン揃いの本作。

 

玉山鉄二とかも久々に見たなーと思いつつ、よくよく考えたらみんな、昔の戦隊モノや仮面ライダーたちじゃないか!?と思ったりしてワクワクした。




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佐藤健より綾野剛が圧倒的に記憶に残る作品ッ!

何よりこの最強の亜人である佐藤役の綾野剛とその仲間で同じく亜人の田中役の城田優がいちいちイケてるので始終飽きさせない。

 

バトルシーンはスピード感もあり、CGを駆使して迫力ある映像に仕上がってるんだけど、何より銃撃戦が面白い。

 

久々にこの手の映画で血がジャブジャブ流れる作品を観たけど、
もうね全体的に痛々しくて観ているコッチも全身痛くなってくるような画
連発するんで、苦手な人は観ない方がいいね、デート映画としては厳しい。

 

開始数分でもうイタタタとなるんで、ちょっとショッキングです。

そんな中でつい笑ってしまうのが綾野剛の演技

 

佐藤というキャラがなぜあんな喋り方なのか、ちょっと綾野剛ふざけてるの?
と思うぐらいに実写には耐えがたい口調と声質。

 

他のキャラが普通なだけにメッチャ浮いてるので、綾野剛が画面に登場すると色々と面白くなりそうだと期待してしまう。

 

この綾野剛演じる佐藤を見た時の雰囲気は『マトリックス』に登場する
敵であるエージェント・スミスを思い出した。

 

佐藤が主人公の永井を呼ぶ時の『ながいくーん』
エージェント・スミスの名セリフ『アンダーソンくん』が完全に一致ッ!笑

 

超強い悪役が『君づけ』で不敵な笑みを浮かべながら迫ってくる絶望感
迫力があって良かったが、ちょっと他では見る事のできないであろう
珍しい雰囲気の綾野剛が楽しめる。

 

本作唯一の笑いどころじゃないかな。

 

他のキャラが圧倒的に真面目過ぎるから、
箸休めとして綾野剛の演技がユーモア溢れてて助かる。

 




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日本映画でここまでCGと役者が
シンクロしている作品は珍しい。

 

ただ、この世界観を2時間の映画で表現するのには限界があったのか、
黒い幽霊であり亜人たちが出せる分身のようなCGキャラがいるのだけど、
あまりに唐突に出てくるので一気に漫画感が醸し出されてくるし、
その存在が何なのかどうゆうものかの説明もないので、
なんか何となく納得させられて、まぁそーゆー設定ね。と思いながら観た。

 

なかなか良い演技してるなーと感じたのは元・AKB48の川栄李奈

 

このコは2011年に深夜番組の『AKB共和国』で当時AKB研究生で中心的に
前面に出てて、全然可愛くはないけど頑張ってるなーと思ってたら、
いつの間にかバカキャラ路線で売れっ子になってて、
握手会の時に襲われてしまってから、ちょいと雰囲気変わって卒業したけど、
今じゃ他のAKBのOBよりも良い演技するしアクションもできる
女優に転身したのかと驚いた。

 

今作では前述のCGの黒い幽霊と生身で戦っちゃう感じで、
結構なアクションを披露しているので出演時間はそこそこのもの。

 

この黒い幽霊はIBM(インビジブル・ブラック・マター)というらしいが作中で
この名前が出てくる事はない。みんな『黒いの』とか『クロちゃん』とか呼んでる
ので、マジでなんなのこのCGキャラの設定は?とちょっと戸惑う

 

そんなんで本作はひたすら何も考えずにただその痛快なアクションと
銃撃戦の音を楽しめばいい。

 

アメリカのアクション映画のように始まってから終わるまでジェットコースター
にように物語が展開し、ラスボス倒したら何の余韻もなく突然終了という感じで
日本映画っぽくなくて楽しい。

 

なので悪役は徹底的に悪役としてくれた方が良いし、
それを表現できる綾野剛はハマり役だと思う。
2015年の『天空の蜂』という映画でも悪役を演じていて、
その悪としての完成度の高さに綾野剛は悪役が光るなと確信した
んだけど、
今回も期待を裏切らない悪党ぶり。

 

この後に『コウノドリ』を観るとそのギャップが半端ないんだけど。笑

 




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悪役が素晴らしい作品は基本ハズレがない!

同じ悪役の城田優はひたすらシルエットがカッコ良くて画になる

 

けど悪役感がまるでない。
安心して観てられる感じ。

城田優は『SPEC』でも悪役だったけど、あんま悪役がハマらないんだよなぁ。

 

観終わった後に原作漫画を読んでみたら、
だいぶ設定とか話の流れは違うんだけど、
あくまで単発映画とすれば、このような編集の方が観る人にとっては親切。

逆に原作ファンはガッカリするのかもだけど。

あとは劇場予告でもCMでも流れてた主題歌がメッチャ良い。

THE ORAL CIGARETTESという若手バンドの
『BLACK MEMORY』というテーマソング。

これが兎に角カッコイイ!

久々にカッコイイ和製音楽聴いたわーと心踊った。

作品に対して期待させてくれる盛り上がる主題歌。

 

もちろん劇中では流れずエンドロールだけなんだが、
恐らく劇場予告やCMを観た時にバックで流れる
この曲のサビに心熱くなる人は多かったはず。

 




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疾走感溢れててサクッとエンタメ
楽しみたいならオススメできる一本!

 

本広克行監督の作品は基本的にスタイリッシュで素晴らしい。
古臭くて地味で暗い映画にならない。

実写のみならずアニメ『PSYCHO-PASS』もとても良い作品だしで、
3次元、2次元問わずにオシャレで痛快な表現ができる人だなーといつも思う。

 

にしても玉山鉄二が結構太って随分とオッサンっぽくなっちゃったなーって
感じたのは俺だけじゃないはず。

 

15年以上前に『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオシルバー役の頃のスタイリッシュ感はちょっとなくて重厚感に変わってたけど、川栄李奈に言う『私を守れ』的なセリフがこれまたチープな雰囲気を出してしまって、あまりカッコ良くは見えない。笑

 

そんな事で血もジャブジャブな銃撃アクションを観たいならオススメ。

痛々しいのはちょっとという人にはその世界観も含めてやめといた方がいいねと。

 

以上、平日夕方にガラガラにイオンシネマでゆったり『亜人』を鑑賞してきたレビューでした!

 

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