後援会などなくても孤軍奮闘できる。
爪痕を残せばそれで任務完了。
当然、東京の知人などに選挙期間中、ウグイス嬢ならぬ一緒に動いてくれないか
という話も進めており、俺含めて3人体制で動く準備も進めていた。
やはりライブ中継においては三脚よりもiPhone持って立ち回って
撮影してくれる人が必要だという
事や、投票日最後の投票所の開票立会者も任意だが必要だったので、
さすがに票をごまかすほど腐ってはいないだろうが
仲間に開票立会をしてもらう事にしていた。
上記の票をごまかすほどというのも、この村はよく選挙戦になると
実弾を飛ばすという事で有名だった。
事の真意は定かではないが、限界集落ほどよくある話なのかもしれないが、
もはや選挙というシステム自体が成り立っていない証拠でもあり、
票をリアルタイムに買うという事。
実弾=現ナマ=現金だ。
まさにカネでそのポジションを得るという生々しい話。
もちろん公職選挙法的にはNGだけど、小さな村では全員が黙っていれば
犯罪もなかった事にできる。
みんなで口裏を合わせて美味しく行こうぜ!
という考えもあるだろう。
選挙管理委員会って高校や中学の
生徒会役員選挙の選管の方はまだ優秀だろ?笑
さらに、選挙管理委員会がだらしない。
小さな自治体では行政内で選管を立ち上げず、
県などの上位組織の中にある選管が包括して担当しており、
村役場にいるのはあくまで一般職員がその小間使いして動いているだけで
まるで選挙制度を理解していない。
ちゃんと仕事しろよ。
俺はこのようなイミフな仕事ぶりを『ゴミの所業』と呼んでいる。笑
質問してもわからない。
なぜかこの担当者まで、
本当に出馬するの?的な雰囲気でやる気のない説明をしてくる。
こちらは冒頭の選挙ハガキの送り先である有権者の住所を確認したかったのだが、
なぜか送っても住んでないから意味がない、
住所が変わってるから届かない。
と言ったネガティブな話をしてくる。
お前は黙って公正に候補者である俺の質問にだけ答えてればいいから。
君はそう言えば震災後の応援職員で西日本あたりから大義を持って、
復興の為に職員に志願して来たはずだよね?
何、腐ったこの環境に毒されて抱き込まれて終わってるの?
来た意味ないんじゃねえの。
最終的にはわからない事は指定の書面にて県の選挙管理委員会
に対して質問をしなければならず、
しかも選挙期間に入る前の貴重な2〜3週間の時間の中で、
質問の書面のやりとりに1つ確認するのに送って戻ってくるまで
最大で4日間かかるという。
バカなの?明治時代とかでも4日もかからないぜ。笑
何で県内でのやりとりでそんな事が起きるんだよ。
メールでいいだろ。電話でいいだろ。
むしろ俺が県庁まで出向いてまとめて確認してこようか?
それでも1日あれば終わるんだけども。笑
君ら行政ってスピード感が全くなくて困るわ。
行政職員の悪しき歴史に終止符を。
中からは変えられない。外からだ。
この時ほど『こりゃあ行政改革が必要だわ。』と思わされた事はない。
都内の区役所ぐらいの職員ぐらいバシバシ仕事さばいてもらわないとダメだから、
課長クラス以上は全員民間から高待遇で引き抜いて抜擢して職場の
雰囲気変えないといかんし、若手職員に未来がなさすぎて可哀想過ぎるなと。
高給取りで働かない課長以上の上層部は全員バニッシュして、
新体制を作らない限りここはジワジワと死んでいき、
現在40歳代の職員だけがギリギリ美味しい思いして逃げ切れる場と化す。
当然中には優秀なタイプもいるが、優秀な奴ほど目立たないように
生きるクソ処世術を身についていて自身の能力を発揮させない。
最低限の仕事を地味にゆっくりこなすだけだ。
目立って出世にマイナス要素が出たら困るという意識が根底にある。
誰一人としてこの終末に向かう自治体の為に覚悟を決めて
ブルドーザーの如く動く奴がいない事に呆れた。
え?君らの故郷であり、残したい場所なんじゃないの?
そんなモチベーションで変化を恐れていて何が残るの?笑
では一体誰の為にこの国は貴重な税金という多くのカネをつぎ込んで、
この場所を再生させようとしているんだ?と。
という訳で、このように着々と準備を進めている最中、
10月になると久々に役場に出向している経産省官僚から連絡が入る。
当然こちらは老害様と最後に話をしてから2週間、連絡を取っていなかったのだが、
こちらの意思表示として出馬の意向で前向きに考えて準備している旨を伝えると、
改めて会談の場を持ちたいとの事。ふーん。俺に何用かね?笑
これ以上何を話すのか、こちらは準備も進めているし、
供託金もすでに法務局に収めているんだぜ。
ちょっと話は脱線するが、供託金50万円は選挙戦で
有権者の1/10の票を獲得できれば返還される手附金みたいなもの。
この村だと120票ぐらい取れれば選挙に負けても供託金は返ってくる。
まぁ、一つのチャレンジとして120票を超える有権者の声を集められるのか、
はたまた意外にも良い戦いしちゃったりするんじゃないかとワクワクして、
それをネットを使ってコンテンツ化して配信しようとしていたのだが。
要は供託金ってのはふざけて出馬する奴がいないように
本気の奴だけに振り分ける『振るい』のようなハードルに過ぎない。
さぁ、選挙票を読みますか。勝機はあるのか?
この村の有権者はほとんどが高齢者。なのでその高齢者の票を取るのは難しい。
でも中には若手応援というか今の政策に反対だから思いっきり逆張りしたいと
いう声も聞こえていたので、そのようなアンチ票が
新人対新人戦の1対1選挙ではなかなか面白い動きをすると予想。
こちらもどうやっても勝てる見込みはないが
ある一定数を取れば、その住民の意思を無視する事はできないので、
選挙後は互いの強みをうまくアレンジすれば良いのではぐらいで考えていた。
もちろん、高齢者の子供たちも良い年の有権者だが、
田舎という完全年功序列社会において、親や周囲の大人たちの意見は絶対だ。
だから若者の立候補者の応援をするかと言えばそういうカンタンな話ではない。
あっさりと大人たちにこっちの名前を書くんだぞ。
と言われれば何も考えずそのまま書いちゃうレベルだろう。
なので、高齢者向け選挙において、上記で述べた
youtubeだのニコ動だのTwitterなどはハッキリ言えば
見られる事もないので効果はないのは承知だが、
要はコンテンツ化できるかどうかで
『20歳代の若者も首長選挙に出て良いんだよ。できるんだよ。』
という事を伝える事が主目的だった。