いや、バーベキュー味です。
僕は子供の頃からその存在は知ってはいたが、スコーンなんて見た目から謎のお菓子を好き好んで買った事がないので、
『そんなに美味いの？だいたい味のイメージ想像できるしなんか食った後、後悔しそうな風味っしょ？』
って感じで不思議がっていたのだが、
『じゃあ一緒に食べてみる？』と女のコから誘ってくるセクシーな感じで、不純異性交遊のように
バイト終わりに人生初スコーンしてみたら、あら不思議、その女の子からもらったスコーンだったかは知らないが、
確かに寒空の下のバイト終わり冬スコーンがめっちゃ美味く感じた。
それからというもの、スコーンを見ては当時のスコーンの美味さを懐かしむ事はあっても、買って食べる事はなく。
まさかあれから12年の時を超え、オマエが進化して新フレーバーを携えて名前まで変え現れようとはなッ！
という訳で、今回『スゴーン』を食レポするに至りました。
素晴らしき仲間たち。
この高級スーパーマーケット『福島屋』だが、俺が辞めた後もニッチな感じに成長を続け、
いつの間にか六本木や秋葉原など首都圏にまで店舗展開するに至っていて、
当時よく日曜日になると立川店に社長と社長夫人が買い物に来ていたけど、
実に日本中を飛び回って質の良い商品を掻き集めてくる年齢を感じさせない最強のバイヤーだったと記憶している。
実際、数年前にもテレビ東京の『カンブリア宮殿』に登場していた時にはちょっと驚いた。
先日、アキバに行った時に、福島屋の秋葉原の店舗にたまたま立ち寄ってみて、
こだわりのソフトクリームなんてのを食してみたが、
もうホント、ソフトクリーム好きにはたまらない極上の美味さ。是非ともご賞味あれ。
高校時代のアルバイト生活の中で、一番長い10ヶ月という期間居続けようと思ったのも、
サービス業として独自路線を歩んでいたのと、社員たちが男女問わず中々楽しそうに働いていて、
中には親子二世代で勤めていたりとその愛社精神がスゲェなと感じたから。
もちろん、僕のキャラからして愛社精神なぞ微塵もない皆無なので、
朝イチオープン前に社訓を暗記して全従業員で唱えるなどというのはちょっとないわー寒いわーと感じていた。
当時、中途採用でやって来た30歳ぐらいのまぁちょっとモテそうだけど、
仕事できない感じの男性社員と仲良く、彼の愛車『Mark X』の自慢話をレジで聞いたりしていたのも懐かしい。
年齢的には一回りぐらい上だったけど、人生相談なども聞いてあげたりしながら、
本人に向かって正直に『Mark X』はダサい、完全にオヤジ車だとディスっていた。
毎日、相模原から立川まで愛車Mark Xで1時間以上運転して通勤する事が
唯一の些細な楽しみなんだなぁーとほのぼのしていた。
そこは天国ではなく地獄になる。
綺麗なお姉さんは好きですか？という90年代に強烈なキャッチコピーを飛ばしたCMがあったが、
完全にスーパーのレジという世界は女社会。男にはわからないマウンティングが存在していた。
綺麗なお姉さんは裏があり過ぎて怖いんだけど、そんな魔性で裏がある感じも素敵ですねと
ちょっと引いたところから鑑賞している感じが一番ハーレムチックにできるなと楽しみながら、
スーパーのレジ打ちって過去のあらゆるバイトより華があって愉快だわーと気に入っていた。
17歳の小僧の僕とほとんど出勤してこない20歳大学生男子がいたので、
ほぼ遅番の僕のシフトの場合、高確率というかほぼ100%女子大生や22歳フリーター美人女子とかと2人で、
最後のレジ締め作業だったので、夜に買い物くる人はほぼいない為、
向かい合わせのレジでずっとオトナの恋愛トークに花を咲かせるという
『ホントこれ時給もらって良いの？笑』ぐらいに充実したバイト生活だった事を思い出させてくれるスコーンでした。
当時の東京都の最低賃金って時給721円とかで高校生なんかは良くても750円〜800円ぐらいだったから、
平日時給850円、休日950円ってのはまぁまぁ遊び金を作るには空調の効いた環境で高校生がやるには安全で良いバイトだった。
それから13年経過して東京都の最低賃金は時給958円になってますからね、
今の高校生はスタートラインが僕の時代と既に1時間あたり200円以上差がある。
まぁ、13年経ってて200円しか上がってないと考える方が良いのだけども。インフレしてないなぁ、日本。笑